燕尾服を着る、椅子に座る。
このとき、中流と上流の所作の違いが露わになる。
燕尾服という服は裾が長い。
燕、尾、服という読んでの
如く尾っぽのように長く伸びた裾が特徴的なのだが、着用したことがある方はお分かりかと思うのだが、着席する時に少し困る服だと思う。
燕尾服のまま座る時に、裾の部分をパッと手で払って座る。
これが本来エレガントだと思うのだが、実はこの所作では中流階級なのだそうだ。
上流階級になると、、、
燕尾服の裾など気にせずドカンと座った。
実はそもそも、上流の方は自分で服をきる発想がない。
だいたい小さな屋敷では20人の召使がいて、これが大きなお屋敷となると、200人〜300人もの召使がいたのだ。
だから服を自分で着るという発想がないし、服のシワを修正するのも召使に仕事。
お仕事をとっちゃあいけないというわけである。
汚れたらどうしよう・・・
などと考えていては下流も下流だったそうで。
いやはや、ジャケットが少し汚れただけでハッとする私は上流階級にはほど遠い。
僕は上流階級だよ。燕尾服が似合うしね(くろべぇ)